"LOHAS(ロハス)"という言葉を耳にしたことがありますか?僕は最近知ったので早速使いますが(笑)、"Lifestyle Of Health Sustainability"の略で、「健康で継続可能なライフスタイル」という意味があるそうです。
例えば、クルマに例えてみます。
車は、みんなが大好きな乗り物で、それぞれ「私にはこんな車が合うかな。」と思ったことは、一度はあるんじゃないでしょうか。
人は色々な理由で、思い思いの車を選ぶと思いますが、地球環境という視点で考えた場合、もう個人の欲求だけで車を選ぶという時代は終わらせなければならないのかもしれません。
なぜなら、最近、「ハイブリッド自動車」が注目を集めています。確かに燃費を抑えることでCo2やNoxなどの有害物質の排出抑制にもつながりますが、燃費をよくすることだけが、地球環境によいということではありません。なぜなら、プリウスはエンジンとモーターの2つの動力を使い分けることによって、燃費効率をよくしていますが、モーターに電力を供給するニッケル水素二次電池は実質6~7万キロで消耗し、しばらくしても交換を行わなければ、次第に燃費は低下していくのです。これだけ交換サイクルが早ければ、それだけ2次電池を多く生産しなければならず、生産のために工場内で使われるエネルギーや排出物は地球環境に影響を与えます。
ましてや、四輪駆動車などの大きな車を生産するエネルギーは小型の自動車を生産する2倍に上るエネルギーが必要なことを考えれば技術を一色端に捉えることは好ましくありません。
技術は人のためにあり、多くの技術の中から最適な選択肢を探っていかなければならないと思います。(そのために世界の自動車メーカーは、今主にディーゼルエンジンの開発を加速させ、またBRICsを中心に燃料にガソリンの代わりにエタノールなどのバイオ燃料を使用した自動車も急速に普及しています。そしてその先には燃料電池、水素を燃料とする自動車なども模索されています。
僕がここでいいたいのは、車に自分の欲求だけで、必要以上のものは求めることは、"LOHAS"ではないか、という自分とみんなへの問いかけです。自分の欲求や感情だけで物事を判断していては、「健康で持続可能なライフスタイルを送ること」は、この先望めないことになります。
ですから、理想を言えば、今の時点の技術では、みんながコンパクトカーや軽自動車を買ってはどうでしょうか。そうすれば、自動車メーカーはそのための技術をこぞって開発します。世界レベルで無駄なものを切り落としていくことが必要なんじゃないか。そんなことを感じています。
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