Masaの記事
先日ご紹介したNHKの新感覚ドキュメンタリー番組、「プロフェッショナル 仕事の流儀」ご覧になった方もいらっしゃったでしょうか。今回のゲストは青森県は岩木山のふもとでりんご農家を営む、木村さんでした。りんご作りで農薬を使わない育て方は、今でも常識破りだそうで、木村さんの元を農学者も訪れるくらい、詳しい事はまだわかっていないようです。
木村さんの仕事の流儀は、"育てない、手助けするだけ"というもの。
木村さんは、周りに生える雑草も抜かず、農薬も撒かない。彼が気をつけていることは、りんご畑にいる害虫と益虫のバランスをコントロールしてやること。そして、自然の営みの中で育つ草木と同じように自然と全く同じ条件で畑を育てることで、無農薬りんごの栽培を可能にしている。その手間は、半端ではない。無農薬りんごを作るまでに8年間をかけ、その間無収入状態が続いた。それでも、信念で不可能を可能にした。周りに非難されても、バカといわれても、自分の信念を実らせた。
この番組ではいつも最後にゲストに「あなたにとってプロフェッショナルとは?」という質問があります。
「技術も心も一緒に伴った人じゃないでしょうか。」(木村さん談)
<次回予告>
次回は、イルカ・シャチ・アシカなどの「海獣」を専門に扱う獣医師として、千葉県鴨川にある水族館で海獣の治療に当たりながら、不可能といわれたイルカの人工授精を日本で初めて成功するなど、海獣医師の先駆者として世界的に注目を集める一人の女性、海獣医師・勝俣悦子さん(53歳)がゲストに登場します。